【言葉を持たない少年】の小さな愛の物語

 

遠い世界のある小学校に
それそれは誰からも大人気の
小さな少年がおりました。

 

 

その少年は特別な能力が
あるわけではなく

 

見た目がとてもかっこいい
というわけではなく

 

スポーツが抜群に凄い
というわけでもありません。

 

 

しかも、

その少年は私たちとは
少し違う特性を
持っていたんです。

 

 

 

その少年は転校生なのですが
『言葉がない国』から
やってきた少年だったのです。

 

 

 

 

 

『言葉がない国』では
誰もが言葉を持ちません。

 

 

言葉を知りません。

 

 

 

だから、

どうやって生活しているのか
誰も知りませんでした。

 

 

その国から小さな少年は
1年前にやってきました。

 

 

 

 

転校したての頃は
色々な子供から
バカにされて
いじめられました。

 

 

『言葉を持たない』から
どれだけ悪口を言っても
言い返されないんですから。

 

 

気が付けば、いじめの標的に
なってしまっていました。

 

 

 

でも、

その少年は毎日休まず
学校に通っていました。

 

 

 

いじめは続いていたのですが
少年が言い返せないことが
面白くなくなったのか
いじめは減っていきました。

 

 

 

それから気が付くと
少年の存在が学校の中で
薄くなっていきました。

 

 

どのクラスメートも少年に
話しかけようとしないし
少年からは話しかけられない。

 

そんな状態が続いていました。

 

 

 

 

少年の気持ちを考えれば
友達は1人も居ないし
誰とも話する事もなく
寂しかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【言葉を持たない少年】の
小さな愛の物語

 

 

 

 

 

 

 

10月だというのに
とても暑いある日の事。

 

 

1人の女の子が
体育館の裏側で
静かに泣いていましたが

 

誰も彼女の事には
気が付かないようでした。

 

 

 

たった1人を除いては。

 

 

 

 

『言葉を持たない』
その小さな少年は
泣いている女の子の存在に
気が付いていたんです。

 

 

 

その少年は何も言わず
そっと女の子の隣に座りました。

 

 

そして、

女の子が泣いている間
ずっと横に座っていました。

 

 

 

どれぐらいの時間が
経ったのでしょうか。

 

少女はやっと泣きやみました。

 

 

涙を拭きながら少年の顔を
ゆっくり見ました。

 

少年はただただ笑顔で
うなずいていました。

 

 

 


その顔を見ると女の子は
『なぜ泣いていたのか』
を話したくなりました。


 

 

 

 

その少年は女の子の言葉を
一字一句逃さないように
しっかりと聞いていました。

 

 

まるで、

 

 

『女の子の気持ちが
自分もよく分かるよ。』
と言っているようでした。

 

 

 

 

ですが、

少年は『言葉を持ちません』

 

 

 


女の子の話を聞いてる間
少年ができたことは

【話を聞く事】【うなずく事】
【彼女の顔を見る事】【笑う事】

というものでした。


 

 

 

 

女の子が全てを話し終わると
その少年はそっと女の子の
手を取りました。

 

 

そして、


満面の笑顔で

女の子の顔を見て
うんうんと頷いていました。

 

 

「話してくれてありがとう。」

そう言っているようでした。

 

 

 

この日から、
少年と女の子は
友達になりました。

 

 

それが原因なのか
誰にもわかりませんが
少年に対する友達の態度が
変わっていったんです。

 

 

 

何か悩みがある子供が
少年の隣に座って
自分の悩みを少年に
打ち明けだしたんです。

 

 

ですが、少年は
『言葉を持たない少年』

 

 

 


話しを聞いている間
少年に出来る事といえば

【話を聞く事】【うなずく事】
【相手の顔を見る事】【笑う事】

というものでした。


 

 

 

 

悩みを全て打ち明けて
スッキリした子供に向かい

少年はいつも満面の笑顔を
返していました。

 

 

 

 

その少年の笑顔に
みんなが救われました。

 

 

 

 

最初は、少年の事を
いじめていた子供たちも

 

少年の横に座り
誰にも言えない悩みを
打ち明けていたんです。

 

 

もちろん、

 

いじめていた時の事も
しっかり謝っていました。

 

 

悩みも全て聞いて
謝罪の言葉を受け取ると

 

いじめっこの手を取り
その少年は首を横に振り
満面の笑顔を返していました。

 

 

 

「もう大丈夫だよ!」
と言われているようで

 

その笑顔を見た
いじめっ子は
涙を流していました。

 

 

 

 

 

 

 

【言葉を持たない少年】の
小さな愛の物語

 

 

 

 

 

 


その少年は『言葉を持ちません』

でも、

誰よりも【愛に溢れていたんです】


 

 

 

 

 

みんなの話を聞いている時
少年ができる事は

【話を聞く事】【うなずく事】
【相手の顔を見る事】【笑う事】

 

 

たったこれだけなのですが
どの仕草にもどの行動にも

 

『愛が溢れていたんです。』

 

 

 

その愛を受け取った子供は
誰もが少年の事を好きになり

 

気が付けば少年の周りには
沢山の友達ができていました。

 

 

 

そして、

 

その少年からもらった
『素敵な愛を返そうと』
誰もが少年の喋れない部分を
サポートし始めたんです。

 

 

 

1つの愛が新たな愛を育み
愛を返そうとするように。

 

 

 

 

人は小さな小さな存在です。
できることも限られています。

 

 

この少年は私たちよりも
できることがもっと少ない
小さな存在だったんです。

 

 

でも、

最後は誰よりも大きな
温かい存在になりました。

 

 

 

そこにあったのは愛です。

 

 

 

 

私たちも自分の無力さに
打ちひしがれて
悲しくなる時が
あるかもしれません。

 

そんな時は思い出して下さい。

 

この少年の事を。

 

 

 

 


少年が友達にしたように

【話を聞く事】【うなずく事】
【相手の顔を見る事】【笑う事】


 

必要とする人に愛を持って
してあげられたなら

 

あなたの存在はもう
無力な存在ではなくなるでしょう。

 

 

 

 

誰かにとって大切な存在になる。

 

 

 

 

これが人生を歩む
私たちの本当の喜び
かもしれませんね。

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